ねこぜ
独り言を垂れ流すようにこの1年間を振り返ってみる。
ただ、振り返りたくもないような、一生思い出したくもないような、地獄の1年だった。
書き出しから矛盾しているけど、言葉で言い表すとこれしか表現が見つからないほどだった。
大学生の頃に体調を崩し、周りの友人たちが次々と内定をもらっていく中、自分は何もできず実家に帰ることが決まっていた。
それでも周りにはいい顔をし、「音楽をやるためにフリーターをする」と笑顔で誤魔化していた。
実際に音楽活動をやりたかったことは事実だし、実際にそうした。
病に伏せ、自分の身体と相談しながらの活動にはなったが、楽曲制作、MV制作、LIVE活動、たくさんをことができた。
特に、LIVEを観てくださった顔も名前も知らない誰かから、素敵な言葉を頂く度に心が温まった。
本当に嬉しかった。
しかし、自分でも限界だと感じることが多くなり、LIVE活動を控えることにした。
音楽を、楽しめなくなる気がした。
私の音楽に触れてくださった方、本当にありがとうございました。
私がこの1年で思い出したいことは、皆さんの表情と温かい言葉だけでした。
私のことを待ってる方なんていないことは分かっているから、また私が歩き出したときに、零した音を拾ってくれるように、少しずつやっていこうと思ってます。
もしまた聴いてくださることがあったら、今度は私があなたに何かを届けられるようになりたいです。
本当に本当に、ありがとうございました。
皆さんのこれからが、笑顔と幸せに溢れる日々であることを祈っています。
ううん。幸せじゃなくてもいいから、どうか元気でいてくださることを、心から祈っています。
ねこぜ